”にんじんの栽培で失敗しやすい一番の原因は、発芽不良”
”発芽さえすれば、栽培の半分は成功”
こんなことを聞いたことはありませんか?
私は、通っている週末農業学校でそう習いました。
「じゃあ何cmにすれば良いの?!」
ということで、種まきの深さを変えて実験してみました。
結果というと、、、
深さ2mm~1cmの範囲では、最終的なにんじんの生育差はなし!
でした。
この実験内容について、具体的に見ていきましょう~。
なぜにんじんの発芽は難しいのか?
そもそもなぜ、にんじんの発芽不良が起こるのでしょうか。
それは、にんじんが
✅乾燥に弱く
✅発芽には光が必要(好光性種子)
であるため。
浅く植えると乾燥してしまう。
逆に深く植えすぎて光が届かなかったら発芽しないのです。
ネットなどで調べてみると、大抵は
”5mm~1cmの深さで播種しましょう”
と書かれています。
実験方法
実験条件は以下の通り。
✅畝幅 90cm
✅条間 20cm
✅4条まき
✅2条は深さ2mm、残りの2条は深さ1cmに播種
2条ずつ、深さを変えて種まきしました。
発芽と初期成長
種まきから10日後。
深さ2mmに植えた種を中心に、4分の1ほどが発芽していました。
発芽は浅く植えた方が早いようです。
種まきから14日後には、8割以上の種が発芽していました。

左側二列が浅め(~2mm~)に植えた種、右側二列が深め(~1cm~)に植えた種。
浅めに植えた方が発芽が早かった分、大きく成長していました。
最終的なにんじんの成長
初期成長では差がありましたが、
種まきから2か月後には生育差は無くなっていました!

左側2条は深さ2mmに、右側2条は深さ1cmのところに種をまいたにんじん。
ネキリムシにやられていない下半分で比較すると、ほとんど生育差がないことが分かります。
こちらは種まきから2か月半後のようす。

どれも同じように成長してくれています。
今回の実験結果では”差なし”でした。
種をまくときの深さはそこまで神経質にならなくてもいいみたいですね。
ただし深さ2mm以下や1cm以上に種を播いた場合は、もしかしたら発芽不良になるかもしれません。
乾燥には水やりや草マルチ、不織布をかけるなどで対策できます。
そのため浅めに種を撒くのは希望がありそうです。
しかし、光が当たらないほど深く植えてしまうと発芽不良になるため注意が必要です。
(もしこんな対策があるよ!という方がいれば教えてください!)
今回の実験が、にんじんの種まきの参考になれば幸いです。
それでは!
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